会社の人間関係が疲れる

私の職場では上司のお説教が毎日当たり前のように行われていました。「なぜ、そんなミスを犯したのか」「それを解決するにはどうしたら良いか」「周りからの指導は正しかったのか」淡々としたお説教は、一見正しい指導であるかのように見えます。しかし長い時には３時間もの間行われるのです。ミスをした部下が悪いと思われがちですが、実は仕事をする時間のなさに、焦って仕事をしたことが原因である場合があります。しかし、「なぜ、時間がないの？」と上司から質問をされれば「あなたのお説教です」とは言いにくいもの。お説教が終わり、仕事に戻ろうと席に着くとまた呼び出しされるのです。圧倒的に業務を遂行するにあたっての時間が足りなくなるのは当然のことで「残業をさせてください」といえば「なぜ残業になるのか」とまた上司から逆に問われるのです。職場で問題のある人と言うのは何も、万年平社員や、新入社員だけではありません。キャリアもあり、周りから認められている人に限って、心理的に実はとんでもない問題を抱えている場合があること。この問題を解決するには、上司より上の位の人間の目が必要となり、そうでなければ解決の緒はなかなか掴むことができないでしょう。上の人間となる人はこのことを肝に命じて「自らを省みる人間」であって欲しいと感じています。

職場で対応に困る問題がある人はセクハラ、パワハラといったハラスメントをする人です。またそんな人は本人が意識していない事が多いので、上司や人事の人が注意しても改善しないケースが多いのが現状です。ちなみにセクハラというのは女性への接触、下ネタなどを言うといった分かりやすいモノだけではなく、本人の意思に反して結婚を勧めるような事を言ったり、女性だからとお茶くみなどの雑用を押し付ける人なども含みます。特に年配の人にその傾向が強く、無意識に女性を軽視している言動を取ります。若い世代は男女平等に育ってきているので、意識の格差が大きいので問題になります。またパワハラは人前でお説教をしたり、注意するといった建前で必要以上にキツイ言葉を投げつけることです。注意や指導は大切ですが、相手に恐怖心を抱かせたり、仕事に対する意欲を低下させるのは問題行動と言えるでしょう。職場での人間関係は上司と部下といった明確な上下関係があるのですからその事を理解して上に立つモノは自身の言動を振り返る必要があります。現代社会においては終身雇用は崩壊しつつあるので、あまりパワハラやセクハラが酷いとどんどん人は辞めてしまうので本人の意識の改善とハラスメントを許さない、見逃さない組織づくりが重要です。